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葬儀の司会に大切なこと

葬儀には、司会者がいます。

開式のご案内をし、僧侶の入退場をお伝えし、

弔電をご紹介し、最後のお別れへとご案内

する。

こうして書くと、司会は「式を進行する人」

のように思われるかもしれません。

しかし、私たちはそれだけではないと考えて

います。

葬儀の主役は、決して司会者ではありません。

主役は旅立たれる故人様であり、故人様を

見送るご家族です。

だからこそ司会者は、必要以上に目立つ必要は

ありません。

大きな声や華やかな言葉よりも、その場の空気

を感じながら、静かに寄り添うことが大切

です。

特に難しいのが、最後のお別れの時間です。

長い人生を歩まれた方。

突然のお別れとなった方。

長い闘病を終えられた方。

同じ葬儀は一つとしてありません。

だから、どの葬儀でも同じ言葉を使えばよい、

というものでもありません。

ご家族からお聞きした思い出。

故人様のお人柄。

どのような人生を歩まれたのか。

それらを知ったうえで、その方にふさわしい

言葉を選びます。

時には言葉よりも、「間」が大切なことも

あります。

悲しみの中では、言葉を重ねすぎることで、

かえって想いを邪魔してしまうこともあるから

です。

司会者が話すのではなく、ご家族が故人様を

想う時間をつくる。

私たちは、それも司会の大切な役割だと考えて

います。

葬儀は、人生で何度も経験するものではあり

ません。

だからこそ最後に、「きちんと送ることが

できた」そう思っていただける時間にしたい。

目立たず、急がせず、ご家族の気持ちに

寄り添いながら、故人様との最後の時間を

整える。

葬儀の司会とは、単なる「進行役」ではなく、

人と人との最後の時間を、言葉でそっと

つなぐ仕事なのかもしれません。

感謝。


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