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達磨大師(だるまたいし)

仏教には、多くの高僧がおられますが、 

その中でも「禅宗の祖」として知られている

のが達磨大師(だるまたいし)です。

達磨大師は、5世紀から6世紀頃に

インドまたは中央アジアの出身と伝えられ、

中国へ渡って禅の教えを広めた僧です。

ただし、その生涯には伝承も多く含まれて

おり、史実として確認できる部分と、

後世に語り継がれた逸話とがあります。

達磨大師が伝えた禅の教えは、

経典や言葉だけに頼るのではなく、

自ら坐禅を行い、自分自身の心を見つめる 

ことで仏の教えを体得するというものです。

この考え方は、その後の中国や日本の

禅宗に大きな影響を与えました。

有名な逸話として、達磨大師が九年間も壁に

向かって坐禅を続けたという「面壁九年」が

あります。

これは禅の修行の厳しさと、一つのことを貫く

強い精神を象徴する伝承として語り継がれて 

います。

また、現在でも縁起物として親しまれている

「だるま」は、達磨大師がモデルです。

何度倒れても起き上がる姿から、

「七転び八起き」の象徴として、商売繁盛や

受験、開業など、さまざまな願いを込めて

用いられています。

実際の達磨大師が現在のだるま人形のような

姿をしていたわけではありませんが、

長年の坐禅による不動の精神を表現したものと

考えられています。

私たちの人生にも、思い通りにならないことが

あります。

失敗したり、落ち込んだり、立ち止まって

しまうこともあるでしょう。

それでも再び立ち上がり、一歩ずつ前へ進む

姿勢は、達磨大師の教えにも通じるものが

あります。

ご葬儀の場でも、大切な方との別れは深い

悲しみを伴います。

しかし、故人への感謝を胸に、少しずつ前を

向いて歩み始めることも、残された私たちに

できる大切な供養の一つではないでしょうか。

達磨大師の教えは、「自分の心を見つめ、

揺るがない心を育てること」

の大切さを、今も静かに私たちへ語りかけて

いるように感じます。

感謝。


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