仕事をしていると、思いもよらない困難や、
簡単には解決できない問題に直面することが
あります。
そんな時こそ、その人の本当の姿が見えてくる
ように思います。
問題が起きた時、人は大きく二つのタイプに
分かれます。
一つは、何とかして問題を解決しようと知恵を
絞り、できる方法を必死に考える人。
もう一つは、問題を解決する前から、できない
理由を一生懸命に探す人です。
私は以前、従業員が2,000人以上いる会社に
勤めていました。
大きな組織でしたので、本当に色々な考え方を
持った人達と出会いました。
その中で、今でも強く印象に残っているのは、
どんな困難にも前向きに立ち向かっていた
人達です。
問題が起きても誰かの責任にすることなく、
まず自分に何ができるのかを考える。
簡単に諦めず、周囲の人達と知恵を出し合い、
最善の方法を見つけようと努力する。
そんな人達は、やはりお客様からも、会社
からも、そして同僚からも厚い信頼を得てい
ました。
反対に、何か問題が起きるたびに、できない
理由ばかりを並べる人もいました。
時間がない、人が足りない、会社が悪い、
環境が悪い。
確かに、そうした事情があることも事実
でしょう。
しかし、できない理由をいくら並べても、
目の前の問題が解決するわけではありません。
もちろん、何でも無理をすれば良いという
ことではありません。
できないことはできないと認める勇気も必要
です。
ただ、大切なのは、そこで思考を止めてしまう
のか、それとも別の方法を探し続けるのかと
いうことです。
私は、このほんの少しの考え方の違いが、
長い人生の中で天と地ほどの差になると
思っています。
前向きに生きる人にも、失敗はあります。
努力したからといって、必ず報われるわけでも
ありません。
それでも、失敗から何かを学び、次に生かそう
とする人は、少しずつでも成長していきます。
一方で、いつも周囲に責任を転嫁している人
は、何年たっても同じ場所に立ち止まっている
ように感じます。
人生の差は、能力の差よりも、物事に向き合う
姿勢の差から生まれるのかもしれません。
そして、もう一つ思うことがあります。
人からの信頼とは、立派な言葉を並べることで
得られるものではなく、困難な時にどう
行動したか、その積み重ねによって生まれる
ものだということです。
順調な時に前向きでいることは、誰にでも
できます。
本当に大切なのは、思いどおりにならない時、
それでも前を向いていられるかどうかです。
人生は一度きりです。
どうせ同じ人生を生きるのなら、できない理由
を探して終わるより、できる方法を考え続ける
人生でありたいと思います。
時には失敗し、恥をかき、悔しい思いをする
こともあるでしょう。
それでも、人のせいにすることなく、自分の
足で立ち、自分の責任で前へ進んでいきたい
ものです。
人生の終わりに振り返った時、「できなかった
理由」ではなく、「あの時、自分なりに精一杯
やった」と胸を張って言える人生でありたい。
私はそう思います。

感謝。