長年この仕事をさせていただいて、昔と比べて

葬儀という儀式が大きく変わりました。

私達が肌で感じる変化は、三つあります。

一つ目は、葬儀の規模が年々小規模に

なっている事です。

お打ち合わせの時に、会葬御礼品の御注文が

いくつ出るかでそのご当家のお葬式の規模が

分かります。昔は、普通の一般のお宅でも、

100から200は普通に出ていました。

ご親族、ご近所、会社関係と会葬に来られる

のは当たり前の時代でした。

しかし、年々その規模は小さくなり、

現在トワでは50個御礼品のご注文をいただく

ご当家は月に一件あるかないかです。

その要因を考えると、急速な核家族化の進行や、

ご近所付き合いの減少や、生前中の故人の

遺志等が考えられます。

さらにコロナで加速しました。

二つ目は、亡くなられる方の、年齢が

伸びているように感じます。

昔は、男性で80歳、女性で80歳中盤で

お亡くなりになられると、「長生きでしたね！」

と言う時代でした。

今では、女性で80歳中盤でお亡くなりに

なられると、「早かったね残念でしたね！」

と言う時代になりました。

医療の進歩や、食生活等で、どんどん人の

寿命が長くなっているように感じます。

三つ目は、「死」に対する考え方が変化を

してきたように思います。

昔は、「死」と言う事は、縁起でもない

何歳だろうと、決して口に出してはいけない、

と言うとても不謹慎な事と思われていたような

気がします。

しかし、時は流れて、今では「終活」という、

自分の最後を考える活動たる事が、当たり前

になっています。

「死」は決して不謹慎な事ではなく、全ての

人がいつか迎える自然な事！そのような

考え方に変わりつつあります。それが証拠に、

まだお元気な方が、トワに多くご来館して

いただいています。

いずれにしても私達は、その時代の変化に

柔軟に対応し、その時、その瞬間、一番その

お客様の想いに近いカタチのお別れの

お手伝いをさせていただく事だと想います。

これからも、時代の変化に遅れないように

スタッフ一同努力を重ねて行きます。

感謝。