今、岩国の街が大変盛り上がっています。
そのきっかけとなっているのが、9月28日から
放送が始まったNHK連続テレビ小説
「ブラッサム」です。
このドラマのモデルとなったのは、岩国市出身
の作家・宇野千代さんです。
明治30年、岩国に生まれた宇野千代さん。
小説家としてだけでなく、着物のデザイナーや
実業家としても活躍され、98年という長い
人生を歩まれました。
決して平坦な人生ではなかったと思います。
それでも自分らしく生きることを諦めず、
幾つになっても新しいことに挑戦し続けた
女性でした。
そして今、その生き方が朝のテレビを通じて
全国に届けられています。
岩国で暮らす私たちにとって、これほど嬉しい
ことはありません。
錦帯橋、城下町の風景、四季折々の美しい
自然。
私たちが普段何気なく見ている景色も、全国の
方々にとっては初めて出会う素晴らしい風景
なのかもしれません。
宇野千代さんが生まれ育った岩国。
その同じ街で、私たちも毎日を過ごして
います。
そう考えると、何だか少し誇らしい気持ちに
なります。
そして私は、宇野千代さんの人生を通じて、
もう一つ大切なことを感じています。
それは、人は亡くなっても、その人が残した
ものは生き続けるということです。
宇野千代さんが亡くなられてから30年。
それでも作品は読み継がれ、その生き方は
語り継がれ、今また多くの人々の心を動かして
います。
これは決して、有名な作家だからということ
だけではないと思います。
私たち一人ひとりの人生も同じです。
家族にかけた優しい言葉。
誰かを励ました一言。
一緒に笑った何気ない時間。
そうしたものは、その人が亡くなった後も、
残された人の心の中で生き続けます。
葬儀の仕事に携わっていると、そのことを強く
感じる場面が幾度となくあります。
人が生きた証とは、財産や名声だけではあり
ません。
誰かの心の中に、どれだけ温かな思い出を
残せたか。
それもまた、人生の大きな価値なのではないで
しょうか。
朝ドラ「ブラッサム」をきっかけに、宇野千代
さんの故郷である岩国がますます元気になって
ほしいと思います。
そして、全国から岩国を訪れる方々に、この
街の美しさと人の温かさを感じていただけたら
嬉しいですね。

感謝。