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なぜ仏様にお線香をお供えするのでしょう

お仏壇やお墓に手を合わせる時、私たちは

当たり前のようにお線香をお供えします。

でも、「なぜお線香をあげるの?」と聞かれる

と、意外と答えられない方も多いのではない

でしょうか。

線香の歴史をたどると、もともとは「香」を

仏様になぜ仏様にお線香をお供えするのでしょうお供えすることから始まります。

仏教発祥の地インドでは、古くから香木が

使われていました。

高温の気候の中で、香を焚いて悪臭を

取り除き、身を清める習慣がありました。

それが仏教にも取り入れられ、香を仏様に

供えるようになったと伝えられています。

では、なぜ香を供えるのでしょう。

一つには、仏様への敬いと感謝を香りに託して

差し上げるという意味があります。

そもそも「供養」という言葉には、仏様を

敬い、花や香などを捧げるという意味があり

ます。

そしてもう一つ、自分自身の心と身を清める

という意味があります。

お線香の香りの中で静かに手を合わせると、

不思議と気持ちが落ち着きます。

仏様の前に座る前に、自分の心を整える。

お線香はそのためのものでもあるのです。

また、お線香の香りが部屋いっぱいに広がって

いく姿を、仏様の慈悲や智慧がすべての人に

分け隔てなく届いていく姿にたとえる教え

もあります。

そして線香は、一度火を灯すと途中で

止まらず、最後まで静かに燃え続けます。

その姿を、毎日たゆまず仏道を歩む「精進」の

姿と見る教えもあります。

大覚寺では、線香を六種供養の一つとして、

この意味を説いています。

私たちはつい、「線香は何本立てるのか」

「立てるのか、寝かせるのか」

という作法を気にします。

もちろん宗派ごとの作法も大切です。

しかし、その前にあるのは、仏様を敬う心。

亡き人を想う心。

そして自分自身の心を整えること。

一本のお線香を供え、立ち上る香りの中で、

「ありがとう」

「今日も見守ってください」

「みんな元気にしていますよ」

そんな気持ちで手を合わせる。

お線香とは単なる習慣ではなく、仏様や亡き

人と静かに向き合う時間をつくってくれるもの

なのかもしれません。

感謝。


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