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人生という遠き道

「人の一生は、重荷を負うて遠き道を行くが

ごとし」

徳川家康の遺訓として広く知られている

言葉です。

人は誰しも、生きていく中で様々な重荷を

背負っています。

仕事のこと、家族のこと、健康のこと、そして

将来のこと。

若い頃には若い頃の苦労があり、年齢を

重ねれば、また違った悩みや苦労が生まれて

きます。

私自身、これまでの人生を振り返ってみても、

決して平坦な道ばかりではありませんでした。

思うようにならないことも、悔しい思いをした

ことも、数え切れないほどありました。

しかし、不思議なものです。

あの頃は耐え難いと思った苦労でさえ、今と

なっては自分を成長させてくれた大切な

経験だったと思えます。

人は重荷を背負うからこそ、人の痛みが分かる

ようになり、苦労を経験するからこそ、人の

優しさが身に染みます。

私たちが携わるご葬儀の仕事もまさに人生の

重みを感じる仕事ではないでしょうか。

故人様が歩まれてきた人生。

その人生には、ご家族でさえ知らない苦労や

悲しみ、そして喜びがあったはずです。

一人ひとりの人生には、決して他人には

計り知れない物語があるのだと思います。

そして、どれほど長い人生もいつか必ず終わり

を迎えます。

だからこそ大切なのは、どれだけ長く生きたか

ではなく、どのように生きたかではない

でしょうか。

人を恨まず、人を妬まず、感謝する心を忘れず

に生きる。

言葉にするのは簡単ですが、実践することは

難しいものです。

人生という遠い道のり。

時には立ち止まってもいい。

少しくらい回り道をしてもいい。

大切なのは、自分の歩幅で一歩ずつ歩き続ける

ことです。

そして人生の終わりに、「ああ、良い人生

だった」そう思えることができたなら、

それこそが何よりの幸せではないでしょうか。

人生の重荷とは、決して不幸そのものでは

ありません。

その重荷の中には、愛する家族への責任や、

誰かを大切に思う気持ちも含まれているのだと

思います。

重荷を背負って歩いてきた道。

振り返れば、その道こそが自分だけの人生なの

です。

残された人生もまた、感謝の心を忘れること

なく、一日一日を大切に歩んでいきたいと

思います。

感謝。


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