今月は例年に比べて、亡くなる方が少なく、
トワにとっても静かな時間が流れています。
もちろん私たちにとっては、お仕事が減ること
ではありますが、その一方で「人が亡くならない」
ということは、何よりも平和で、穏やかなこと
なのだと思います。
街に救急車の音が少ない。
病院の霊安室も空いている。
火葬場もゆったりと動いている。
葬儀に携わる者としては、そんな静かな日々に、
ふと感謝の気持ちが湧いてきます。
人の命は有限で、誰にでも“その日”は訪れます。
けれど、それが「今月ではない」人が多いという
だけで、それは、とてもかけがえのない時間です。
今、家族と過ごせている方へ。
今、健康に生きている方へ。
その当たり前のような日々こそが、尊い奇跡なの
かもしれません。
私たちは、いつでも備えを整えてお待ちしてい
ます。
でも、その出番が少ない月は、決して悪いこと
ではありません。
ただ静かに、人々が平和に暮らせていることに、
少しだけ、ホッとする。
そんな6月の終わりです。

感謝。