時代は進み、AIは日々進化しています。
病院の受付も、銀行の案内も、最近では飲食店の
注文まで、無人化が進み、効率が重視される
ようになりました。
私たちの暮らしの多くが、便利に、そして機械的に
なっていく中で――
「葬儀」だけは、最後まで「人の手」で送られる
べき儀式だと、私達は強く信じています。
葬儀は、効率ではありません。
正確さでも、スピードでもありません。
そこに必要なのは、“想い”です。
ご遺族の涙に寄り添う言葉。
火葬炉の前で手を合わせる、その静かな間(ま)。
思い出の品をそっと手渡す、その温度。
これはAIには決して真似できません。
人間にしかできない「間合い」と「気遣い」が、
葬儀という時間のすべてを支えているのです。
たとえ無言であっても、目線や姿勢、仕草ひとつ
に、相手の心を感じることができるのが人間です。
そしてその“感じる心”があるからこそ、故人を
悼む気持ちが伝わり、遺された人々の心が少し
ずつ癒されていくのです。
もちろん、葬儀の業界にもテクノロジーは必要
です。
予約や管理、情報提供にAIの力は活かせます。
でも「最後のお別れ」だけは、人が、人として、
人を送る――
この当たり前の姿勢を、どんな時代でも忘れては
ならないと、私達は思います。
それが、葬儀という儀式が、千年続いてきた
理由であり、これからも決して変わることのない、
本質なのです。

感謝。