思うようにいかない日が続くと、心のどこかで
「これは自分のせいではない」と思いたくなる
時があります。
私のような凡人は、つい何かのせいにしてしまう。
運命のせい、誰かのせい、環境のせい、そして…
ご先祖様のせい。
「もしかして、あの方が浮かばれていないのでは
ないか?」
そんな風に考えて、自分を納得させようとするの
です。
ある日、ふと目にしたお寺の掲示板に、こんな
言葉が書かれていました。
「先祖が迷っているのではない!己の心が迷って
いるのだ!」
胸に突き刺さるような一言でした。
ご先祖様は、私たちのせいで迷うのではない。
むしろ、私たちが迷った時に、そっと背中を
押してくれているのかもしれない。
責任を転嫁したところで、何も解決しない。
結局、向き合うべきは“自分の心”。
逃げずに、まっすぐに、今の自分を見つめ直す
ことが、道を照らす第一歩だと気づかせてもらい
ました。
お寺の掲示板の言葉は、誰かのためではなく、
まさに今の自分のためにあったのだと思います。
心が迷ったとき、また思い出したい言葉です。
合掌。

感謝。